国際シンポジウム実施報告

実施報告

国際シンポジウム
「ベトナム労働事情シンポジウム〜日系企業が抱える労使関係・人材育成の課題〜」

2018年3月8日(木)、ソラシティカンファレンスセンター(東京都千代田区)において、国際シンポジウム「ベトナム労働事情シンポジウム〜日系企業が抱える労使関係・人材育成の課題〜」を開催しました。
日本企業がグローバル化を進める中、ベトナムは投資対象国として、ますます重要な地位を占めるようになってきています。その一方で、ベトナムをとりまく環境や内政も刻一刻と変化しており、日本企業は今まで以上に、同国で優秀な人材を確保・育成し、円滑な労使関係のもと、利益を上げていくことが求められています。
本シンポジウムでは、経験豊富な講師・パネリストをお迎えし、ベトナムで操業中及び今後進出を考える日本企業にとって、現地における円滑な操業のために必要な人的側面(現地人材の育成・活用、労使コミュニケーション等)についてお話いただきました。
当日は企業、産業団体の方々などを中心に65名にご参加いただき、盛況のうちに終了しました。
 

◆第一部 基調講演 13:00 〜 14:35

基調講演では、白木三秀氏(早稲田大学 政治経済学術院 教授)およびHoang Van Anh 氏(ベトナム商工会議所(VCCI) 登録会員・研修部門 事務局次長)に「ベトナムの労働事情と労使関係の特徴」についてお話しいただきました。
白木 三秀氏
・ ベトナムからの熱い視線 : 留学生、技能実習生の激増
・ この10年のベトナムへの熱い視線
・ 日本企業のベトナムへの直接投資の概況と課題
・ 労働市場と労使関係の動向と特徴
・ 人的資源管理(HRM)の基本的課題

※詳細な当日の講演記録はこちらダウンロード342KB
 
Hoang Van Anh 氏
・ ベトナムおよびベトナム労働市場の基本情報
・ 外国投資家のベトナム労働市場へのアプローチ方法
 〜日本の投資家に向けたアドバイス〜
・ ベトナムでの貿易・投資活動のための方針と手順
※詳細な当日の講演記録はこちらダウンロード288KB
【講師プロフィール】
白木 三秀 氏 :
早稲田大学 政治経済学術院 教授
早稲田大学で経済学博士号取得。現在、早稲田大学政治経済学術院教授(労働政策・HRM)、トランスナショナルHRM研究所 所長。
2015年8月から国際ビジネス研究学会の会長を務めている。
主要著書 : 『国際人的資源管理の比較分析』(単著、有斐閣、2006年)
『チェンジング・チャイナの人的資源管理』(編著、白桃書房、2011年)
『新版 人的資源管理の基本』(編著、文眞堂、2013年)
『グローバル・マネジャーの育成と評価』(編著、早稲田大学出版部、2014年)
Hoang Van Anh氏 :
ベトナム商工会議所(VCCI)会員登録・研修部門 事務局次長
1997年にVCCIに人事部専門家として入職。2000年から会員登録・研修部門に異動となり、現在、同部門事務局の次長を務めている。
主な業務は、VCCI会員の開拓・管理、貿易・投資促進・ビジネス研修に関するプロジェクトなどの準備・実施、ビジネス視察団の組織、ビジネスマッチング・投資相談、内外企業との協力促進など。

◆第二部 パネルディスカッション 14:50 〜 16:30

パネルディスカッションでは「日系企業が抱える労使関係・人材育成の課題」をテーマに、白木氏をモデレーターとし、Hoang氏に加え、メコン地域経済の専門家である日本貿易振興機構の小林恵介氏、ならびに既にベトナムへの進出を果たしている企業2社(インディビジュアルシステムズ(株)、(株)グリーンハウス)の幹部をパネリストとしてお迎えし、参加された方々から事前にいただいた質問に、パネリストが答える形式で実施しました。
≪主なトピック≫
 ・ ベトナムをとりまく状況のダイナミックな変化
 ・ 日本人派遣者が、ベトナムでうまくいくためのヒント・ノウハウ
 ・ 離職率低下・モチベーション維持向上のための方策
 ・ 好調な労使関係の構築・労使紛争を防ぐためのヒント
※詳細な当日の記録はこちらダウンロード288KB
これらトピックについて短い時間ではありましたが、パネリストの方々から様々な意見をいただきました。
モデレーター白木 三秀 氏(早稲田大学 政治経済学術院 教授)
パネリスト
市川 太郎氏(インディビジュアルシステムズ(株)取締役)
小林 恵介 氏(日本貿易振興機構(ジェトロ) 海外調査部アジア大洋州課 課長代理)
齋藤 修平 氏((株)グリーンハウス グループ執行役員)
Hoang Van Anh氏 (ベトナム商工会議所(VCCI))
【パネリストプロフィール】
市川 太郎氏 :
インディビジュアルシステムズ(株)取締役
2012年にインディビジュアルシステムズの社員としてホーチミン駐在を始め、ベトナム人スタッフのチームマネージャとなる。
2014年5月より同社取締役に就任し、同年12月にオフショア開発部の責任者になる。2016年にそのポストをベトナム人に譲り、現在はオフショア窓口を担当。
小林 恵介氏 :
日本貿易振興機構(ジェトロ)海外調査部アジア大洋州課 課長代理
2003年ジェトロ入職後、同熊本事務所を経て、2008〜12年に同ハノイ事務所勤務。2015年8月より現職。専門は、ベトナム、カンボジア経済を中心としたメコン地域の調査。
主要業績 : 『世界に羽ばたく! 熊本産品』(単著、ジェトロ、2007年)/『ベトナム産業分析』(部分執筆、時事通信出版局、2010年)/『ベトナム経済の基礎知識』(部分執筆、ジェトロ、2012年)/『ベトナムの工業化と日本企業』(第5章第6節、第7章執筆、同友館、2016年)/『分業するアジア』(第9章執筆、ジェトロ、2016年)
齋藤 修平氏 :
(株)グリーンハウス グループ執行役員 海外事業本部 ベトナム・東南アジア営業部担当 開発担当部長
2006年から2016年まで中国事業を担当。2008年に中国で合弁会社を設立、2010〜12年に独資会社を4社設立。合弁会社設立を経て2013年に始めたベトナム事業を2016年から担当し、2017年に独資を設立。現在は合弁を解消。中国・ベトナム事業において、合弁会社設立/解消と独資会社の運営を担当すると共に、海外市場におけるB&I(産業給食部門)の展開促進を統括。

◆開催概要

日時 2018年3月8日(木) 13:00 〜 16:30
会場 ソラシティカンファレンスセンター Room B
(東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ)
テーマ ベトナム労働事情〜日系企業が抱える労使関係・人材育成の課題〜
対象者 ベトナムで操業中及び進出を考える日本企業の人事労務管理者・海外事業担当者等
定員 50名
言語 日本語又は、日本語通訳付ベトナム語
参加費 無料
※当シンポジウム開催時のリーフレットはこちらからダウンロードできます。ダウンロード1.5MB