人間のきづなが根本

一般社団法人日・タイ経済協力協会
初代理事長

当協会初代理事長(1972年~1981年)
(財)アジア学生文化協会並びに(財)海外技術者研修協会の初代理事長を歴任。
当協会、並びに泰日経済技術振興協会の設立に尽力。
日・タイ経済協力協会は、タイにおける反日機運を憂慮された日本政府の発意の下に、「本当にタイのためになる仕事を」との目的を以て、『タイ国アジア文化同窓会』を母体に設立される泰日経済技術振興協会に協力するために、1972年7月に発足したものであります。
この設立目的を実現するために、泰日経済技術振興協会の設立に先立ち、設立責任者ソムマーイ・フントラクーン氏と日本側の日・タイ経済協力協会の佐藤会長はじめ関係者とが懇談し、次のような合意を見ました。
- タイ国のためという設立目的を遂げるには何よりも泰日経済技術振興協会の自主性を尊重する必要性があることが話し合われ、その遵守について双方合意に達した。
- 日本側はタイ国に泰日経済技術振興協会のための会館を建設する。
- 日本側は、将来タイ国に技術学校を建設する。
- 同協会と日本側との連絡は、日・タイ経済協力協会が行う。
- 同協会の自主的運営のために必要な日本よりの補助金にかわる協会独自の財政的基礎を築くことに日本側は努力する。
このような経緯を踏まえて設立された協会でありますので、この仕事に携わる日本人は「その自主性を尊ぶと言いながらそれを損なうようなことはないか」「タイのためと言いながらタイの繁栄より日本の利益をはかるようなことはないか」などの謙虚な反省を、忘れることは許されません。
この仕事は、タイと日本の深い人間のきづなの上に成り立っているもので、当初の約束に則り、タイの自立と繁栄をめざして進められてこそ、生命があり、発展性があるものと言えましょう。