日本語スピーチコンテスト

AOTSは2012年より「看護・介護にかかわる外国人のための日本語スピーチコンテスト」を実施しています。開催概要を掲載するとともに、最新の入賞者、特別賞受賞者のスピーチの様子等をご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

【第8回】 看護・介護にかかわる外国人のための
日本語スピーチコンテスト

主催:一般財団法人海外産業人材育成協会 (AOTS)

共催:独立行政法人国際交流基金

協賛:(株)公文教育研究会/(株)光洋スクエア/ (株)スリーエーネットワーク/(株)セブン銀行/ (一財)日本インドネシア協会/バンクネガラインドネシア東京支店/(一財)フィリピン協会/フィリピンナショナルバンク東京支店/(株)凡人社

後援:(公社)国際日本語普及協会(AJALT)/(公社)日本介護福祉士会/(公社)日本語教育学会

2019年度コンテスト参加者の皆さん

開催趣旨

現在日本では、医療・福祉現場への外国人人材の受入れが進み、社会的にも大きく注目を集めています。そうした中、AOTSは2012年より「看護・介護にかかわる外国人のための日本語スピーチコンテスト」を実施し、日本各地で看護・介護に携わる外国人が外からの視点で日本の医療や介護について意見を述べる機会を提供して参りました。

 

今年も多くの皆様のご応募・ご支援・ご協力のもと、第8回のコンテスト開催に至りました。過去7回のコンテスト同様に今回も開催を通して、発表者本人たちの仕事や自己研さんの励みとなるだけでなく、日本の医療福祉関係者や利用者にとっても、彼らの発表から多くのことを学べる機会となったというお声をいただきました。また、コンテストの様子はメディアでも取り上げられ、実施後も大きな反響を呼びました。

NHK総合テレビ 11月2日(土)18:00のニュースで放映されました!

NHK WORLD-JAPAN 11月18日(月)のラジオニュース(インドネシア語版)で紹介されました!

開催日時・場所・来場者数

開催日時

2019年11月2日(土) 13:30~16:30

開催場所

東京芸術センター 天空劇場
東京都足立区千住1-4-1
GoogleMap:日本語English

来場者数

約250名

入賞・特別賞 受賞一覧

 入賞

第1位

リスカ ラハマティカ(女性・インドネシア)*

「施設で働いて学んだこと」

第2位

ニ ルフ プトゥ ウィドヤニンシー(女性・インドネシア)

「心の支え」

第3位

ギャワリ ママタ(女性・ネパール)

「私の未来」

特別賞

あきらめない力賞

フランシア グライネット ジョイ アポストル(女性・フィリピン)*

「茶色のズボン」

マイナスをプラスへ逆転賞

ズオン ハ クイン チャン(女性・ベトナム)

「化けて、勝つ。」

言葉の力賞

デラゾ デニス アルフォンソ(男性・フィリピン)*

「私を支えてくれた両親の言葉」

届け!心の声賞

チョウ キ(男性・中国)

「看護・介護に関して日本人に訴えたいこと」 

味わいのある人生賞

ホルダン アルテタ マルジャ セシリア(女性・ペルー)

「介護を通して利用者に塩を」 

仕事の楽しみ発見賞

ヘンガル プラムディティヨ(男性・インドネシア)*

「看護師があるあること」

双方の素晴らしい歩み寄り賞

マナロ リー マイリン シニョ(女性・フィリピン)*

「私が辞めない理由」

 

*の発表者はEPA賞も同時に受賞いたしました。

EPA賞とは…EPA候補者を応援することを目的とした賞。出場者のうちEPA候補者の 5名全員に授与(一部は国家試験に合格済みの元EPA候補者)

 発表内容(発表順)

「茶色のズボン」    介護

フランシア グライネット ジョイ アポストル(フィリピン)

日本に来て一番困ったのは制服のサイズで、「茶色のズボン」は体に合わず、破れてはその度に縫い直して着用している。それはまるで自分の人生のようだと感じる。来日後には家族の不幸や仕事の挫折など多くの困難に直面し、何度もくじけそうになったが、「茶色のズボン」が何度破れても縫い直されたように、決してくじけずに立ち向かうことで困難を乗り越えてきた。これからも立派な介護士になるという夢に向かって「茶色のズボン」のような人生を歩み、頑張っていきたい。

 

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フランシアさん

「化けて、勝つ。」    介護

ズオン ハ クイン チャン(ベトナム)

訪日時期がなかなか決定しない中、看護大学の同級生たちは次々と自国で仕事に就き、一人取り残されたような焦燥感を覚えた。しかしそのような時でも母親の言葉や受入施設の親身な対応があり、希望を捨てることはなかった。来日後は、日本語の壁に自信を喪失したが、魚の名前・料理名・味付けを自ら調べることから発展した利用者とのコミュニケーションを通して前進することができた。マイナスな出来事をプラスに逆転させるには、それをどう捉えるかの解釈が大事だと思う。

 

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ズオンさん

「私の未来」    介護

ギャワリ ママタ(ネパール)

四年前に父親に呼び寄せられ日本語も日本のこともわからず来日し、県立高校に入学した。周りの支えもあり無事に卒業した後、お世話になった日本に恩返しがしたいという思いから介護の道に進んだ。医療福祉学校に進学後、現在は介護の経験を積むために老人ホームでお手伝いをしている。施設利用者に母国ネパールのことに興味をもってもらえることが嬉しく、日本の唱歌を歌うなど積極的に働きかけている。利用者を自分の祖父母と思って信頼関係をつくっていきたい。

 

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ギャワリさん

「私を支えてくれた両親の言葉」    看護

デラゾ デニス アルフォンソ(フィリピン)

来日当初は困難の連続で、コミュニケーションが極めて重要な看護の仕事において日本語ということばの壁に苦しんだ。日本で働くことを諦め帰国したいと何度も思ったが、父親の「解決できない問題はない」という言葉を思い出すことで元気を取り戻した。ある日、悲しみに暮れている寝たきりの患者に自分のことばでそっと声をかけることを通して簡単な日本語でも患者の心に寄り添えることを実感した。人の人生に関わることのできる看護の仕事は素晴らしいと思う。

 

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デラゾさん

「施設で働いて学んだこと」    介護

リスカ ラハマティカ(インドネシア)

昨年11月から働き始めた施設での経験についてお話ししたい。チームワークで働き、仲間を気遣いサポートすることの大切さを日本人職員の働きぶりから学び、ユーモアを持って優しく接することの大切さを利用者とのやりとりから学んだ。また、職員や利用者が率先して感謝や謝罪などの声かけを行う姿を見て、より良い関係づくりに役立っていることも学んだ。そして宗教を尊重してもらえる職場環境に感謝するとともに、高齢者への優しく誠実なケアをしていきたいと思う。

 

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リスカさん

「看護・介護に関して日本人に訴えたいこと」    介護

チョウ キ(中国)

日本の介護現場は離職率が高く、その原因は人間関係にあると言われている。より良い関係を築くためには積極的なコミュニケーションが大事だと思うので、外国人は日本語を懸命に勉強している。一方、日本人にも外国人の心の声をもっと聞いてもらいたい。例えば、施設内でのコミュニケーションツールを増やすこと、日本人と外国人の業務外交流を行うこと、外国人を国ではなく個人として見てほしいこと。そうすることで円滑な関係が築けて、現場はより良くなると思う。

 

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チョウさん

「心の支え」    介護

ニ ルフ プトゥ ウィドヤニンシー(インドネシア)

仕事を始めた当初は利用者の使う方言が理解できず、また利用者から無理なお願いを受けることもあり、疲れとストレスで笑顔がなくなり、辞めたいと思うこともあった。しかし、ある利用者との出来事で考えが変わった。その日はある利用者の誕生日で、家族の訪問を待っていたが結局来なかった。悲しみに涙を流す利用者に寄り添い励ますことで礼を言われた。この経験から利用者の孤独を知り、心を込めて仕事をすることで利用者さんの支えになりたいと思うようになった。

 

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ニ ルフさん

「介護を通して利用者に塩を」    介護

ホルダン アルテタ マルジャ セシリア(ペルー)

ペルーでソーシャルワーカーの仕事をしていた経験を生かし、日本でも人と接することができる介護の仕事を始めた。働き始めると気力をなくした利用者が多いことに驚いた。自国ではそのような人を「塩が必要だ」と表現する。ある時、寝たきりで話さない利用者の足をくすぐった。職員からは注意されたが、利用者は楽しそうにしていたので何度か繰り返すうちに周りも理解してくれた。日本の素晴らしい介護を学びつつ、自分なりに「塩」を加えた味付けをしていきたい。

 

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ホルダンさん

「看護師があるあること」    看護

ヘンガル  プラムディティヨ(インドネシア)

多くの外国人にとって日本語の問題や資格がないため携われない業務があることは共通する悩みだと思う。また、仕事中のハプニングなども共通する「あるある」があると思う。例えば、お年寄りの性別を間違えたことや日本人職員や利用者との面白いエピソードなど、大変な仕事の中にたくさんの楽しい出来事がある。看護師は心の仕事であり、国籍・言語・文化が異なっても心が通じ合える。そして大変な仕事だからこそ、その中に楽しさを見つけることが大切だと思う。

 

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ヘンガルさん

「私が辞めない理由」    介護

マナロ リー マイリン シニョ(フィリピン)

介護福祉士の友人の中には給料や人間関係を理由に退職・転職を繰り返す人もいる。仕事を辞めたいと思う気持ちは理解できるが、なぜ今の施設で働き続けるのかを話したい。まず、施設側が生活全般をサポートしてくれる安心感がある。また、国家試験のための勉強に配慮した勤務シフトが組まれている。さらに職員間によい雰囲気があり、外国人を尊重してくれる。このように外国人と日本側の双方が歩み寄りウィンウィンの関係をつくることが介護現場には大切だと思う。

 

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マナロさん

お問い合わせ

新国際協力事業部 日本語教育センター(JLTC)

電話:03-3888-8250 FAX:03-3888-8242

スピーチコンテスト係

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