制度利用事例(協会企画型)

協会企画型海外研修の過去の制度利用事例をご紹介いたします。

①インドの職業訓練学校インストラクター向け
セーフティーベーシックアセッサ~労働安全の基礎~研修

利用企業名

なし(AOTSが企画して実施)

研修生国籍

インド

研修実施場所

バンガロール(インド)

研修内容・指導内容

以下の通り

研修の背景

雇用創出や貿易赤字解消に向けモディー政権は「スキル・インディア」をスローガンに掲げ製造業振興に注力している。しかし、工場の従業員等の安全意識が非常に希薄で各工場において安全体制の不備がコスト増、生産計画、納期遅延等につながり生産性を低減させる大きな課題となっている。

こうした背景からインドの職業訓練校であるITI(Industrial Training Institute)のインストラクターを対象に、セーフティーアセッサの内容を含む労働安全の基礎研修(機械安全、人の安全、組織の安全)を実施し、将来、製造現場で働く生徒に対し適切な指導ができることを目的に研修を実施した。

 

研修内容

1日目

午前 午後

講義
職場のリスクについて
安全、有害、危険、リスクの定義

演習
自動車メーカーバンガロール工場見学
機械安全、人の安全について実際の現場で確認

2日目

午前 午後

講義
機械安全について
リスク低減のための機械安全設備について
リスクアセスメントの手順

講義
安全文化
人の安全、組織の安全について

研修の様子

動画教材を有効に使った講義

真剣に講義を聞くITIインストラクター

研修参加者のコメント

  • 職業訓練校のインストラクターのレベルアップを図るため新しい技術・知識をアップデートするための研修プログラムを継続してほしい。
  • 生徒達の安全を守るためにも、インストラクターである私達が安全について更に理解しておくべきことがわかった。
  • この研修プログラムは非常に役にたったし教育コンテンツもすばらしかった。このような知識を得られる研修プログラムを開いてくれたことを感謝したい。
  • ITIのインストラクターにとっては、非常に価値ある研修プログラムであり、随時開催されるべき。もっとビデオ教材があると良い。私にとっては非常によい研修であった。

②自動車部品産業人材のためのマテリアルフローコスト研修

利用企業名 なし(AOTSが企画して実施)
研修生国籍 インド
研修実施場所 デリー及びチェンナイ(インド)
研修内容・指導内容 以下の通り

 

研修の背景

インドでは、産業育成政策「オートモティブ・ミッション・プラン2016-26」の下、自動車生産台数の増加に伴い自動車部品産業の伸びは高成長を維持している。持続的成長を可能にする環境に配慮した生産を行うためにも、自動車部品産業の製造現場における生産工程の効率化・省エネルギー化は取り組むべき課題である。

こうした背景から、AOTSはインドの自動車部品工業会の協力を得て、インドの自動車部品製造企業を対象に生産現場におけるロスの削減、環境負荷低減とコスト削減を同時に実現するマテリアルフローコスト会計(MFCA)の概要と手法を理解することを目的に研修を実施した。

研修内容

1日目

午前 午後

講義
低炭素化社会とは、世界の現状と今後

講義・演習
MFCA概論(目的・効果、ISO、導入手順)

2日目

午前 午後

講義・演習
MFCA簡易手法

見学
MFCA実践事例工場見学

3日目

午前 午後

講義・演習
MFCA実践事例、サプライチェーンにおける適用、自社のロス削減に向けて

グループワーク・発表
MFCAを用いたロスの認識、工程改善の提案

研修の様子

講義内容について質問する参加者

見学先で説明を受ける参加者

マテリアルバランスシート作成演習

工程改善のグループワーク

研修参加者のコメント

  • 5Sシステム、カイゼン、MFCAによってロスをモニタリングするシステムについての研修は、全体的にとてもよかった。
  • 浪費、“もったいない”を削減して、ものの見方や考え方を変えることを新たに学んだ。
  • 利益成長に着目することにおいても、環境安全性を組み込むことの重要性を理解した。
  • 全体的にとてもよい。ケーススタディと事例についての説明をもっと多く入れてほしい。そうすれば内容をより具体的に理解できる。

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