職場環境改善の取り組みの良好事例 カンボジア

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ホテル業

私が働いているホテルでの改善活動について紹介致します。
1. 倉庫の改善活動について:
改善前は、倉庫全体がさまざまな物品によって雑然と占領され、 非常に汚い状態でした。
手持ちの金属部品を使ってマルチ・ラックを作る低コストの改善を実施しました。

2. 診察室の精神的環境の改善活動について:

以前のクリニックの部屋は、部屋には洗面所の配管、 多くの種類の配線が走っており、空気と環境は劣悪でした。
診療室レイアウトを改善するによって、リラックスできる環境にしました。

3.安全衛生への改善活動について:

以前、会社には、 安全衛生に関する具体的なガイドラインや労働安全衛生委員会が存在していませんでしたが、 職場環境改善(OSH)委員会ガイドラインを作成するために実施され、 OSH委員らに対しプレゼンテーションを行っています。

私達は、紹介した3つの改善をするために次のような活動を行いました。

    倉庫を監査し、倉庫に雑然と置かれている汚い物品の写真を撮り、 関係する経営幹部にEメールで報告を送り、置かれている物を整理し直し、 不要品を一掃することを提案しました。
    看護婦と人事部のチームに意見を求め、一緒に議論し、 診療室全体のレイアウトを改善することを提案し、診療室の劣悪な状態を改善しました。
    現場OSH委員会のガイドラインを作成し、会社側代表と組合側代表が参加した際に、 委員にプレゼンテーションを行いました。

改善した結果、次のような効果がありました。

    ・物品に手が届きやすく見つけるのが簡単になりました。
    ・ものの揚げ下ろしにあまり力を使わなくてもよくなりました。
    ・資材の損傷を防止できます。
    ・火災をより防止することができます。
    ・スペースを節約できます。
    ・良好な雰囲気と快適さが確保されました。
    ・快適な空調と照明が付けられました。
    ・OSH委員会の設置
    ・OSHに関する認知度を高めました。
    ・職場での安全慣行を促進しました。

職場の環境改善を進めるためにOSH委員会と経営陣は、一体となって、 同僚にとって有害な職場のリスクをなくすための目標を定めました。 この4カ月間、私たちは安全な慣行を普及させ、リスクを低減するためにOSH委員会を設立し、 すべての同僚に対し安全衛生について月1回のトレーニングを実施しました。 また、仕事を始める前に安全衛生に関する毎日のミーティングを実施することも奨励しました。 委員会の会議は、3カ月おきに開催し、前回の議事録をチェックし、 改善策がまだ実施されていない部署についてフォローアップを行っています。

さらに私たちは、同僚たちに対し、職場における安全衛生に関する彼らの懸念や意見を率直にOSH委員会に話すことを奨励しています。

小木和孝講師コメント

改善により、利便性が、誰の目から見ても、明らかとなっていることが評価できる。 働く従業員の職場環境を清潔に、使い勝手をよくすることで、 働きやすくなり、労働の効率、意欲も上昇する。 トイレや食堂の改善も同様に考えることができる。 このように、前向きな気持ちで段階的に改善活動をしていくことで、 職場の雰囲気、環境がよくなっていき、良好な労使関係にもつながっていく。 手持ち部品の利用やレイアウトの工夫など、 実際的な改善に職場と保健サービス部門が一緒に取り組んでいることで、相乗効果が認められる。 委員会方式を上手に活用している。

当情報の取得年月日:2011年9月